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外壁塗装の費用相場を解説!

2023/01/12
外壁塗装

外壁塗装をしようと考えた場合、まず真っ先に費用がどのくらいかかるか気になると思いますが、住宅にかかわる費用の中でも、外壁塗装は値段がわかりづらい工事の一つとされています。

それは、職人の技術、仕入れる材料の種類、仕入れ先、などなど、全く一緒の業者は存在しないからです。

たとえ複数社で見積もりを取ったとしても、値段が完全に一致することはなく、業者ごとで変わってしまう金額が不明瞭な工事となってしまいます。

外壁塗装の工事前に費用相場を把握するという事は、失敗を防ぎ、業者に騙されないすべを身に付けるという事になります。

今回の記事では屋根塗装も合わせた、坪数の費用相場だけでなく、安く抑えるコツ、悪徳業者に騙されない知識など、様々な身になる内容をお伝えして行きます。

 

1. 坪数ごとの外壁塗装の費用相場   

 

坪数ごとの費用相場はこちらです。

 

【外壁塗装】

坪数(延坪)      塗装面積        費用相場

10坪      40㎡        約20~40万円

20坪      79㎡        約40~70万円

30坪      119㎡       約60~100万円

40坪      158㎡       約80~130万円

50坪      198㎡       約100~160万円

60坪      238㎡       約120~200万円

70坪      277㎡       約140~230万円

100坪     396㎡       約200~320万円

 

上記の費用相場は、2階戸建て住宅の外壁塗装相場費用になります。

外壁塗装を考えている建物が何坪なのかを照らし合わせ、まずは上記の表でざっくりと理解しておきましょう。

 

今回、外壁塗装単体の価格相場を記載しましたが、基本的に外壁塗装を依頼する際には屋根塗装も同時に依頼する事が多いです。

なぜならば、同時に実施してしまった方が、足場の設置代や材料の運搬代(業者の交通費等)が1度で済み、その分の費用が節約できるからです。

内訳の項目で詳細をお伝えしますが、足場の設置代だけでも、30坪の場合12万円程平均でかかってくるので、同時にやってしまった方が良いと思うのも当然です。

同時に実施を考えている方向けに、屋根塗装も合わせた費用相場も記載致します。

 

【外壁塗装+屋根塗装】

 

坪数    塗装面積        費用相場

20坪   79㎡        70万~110万円

30坪   119㎡      80万~120万円

40坪   158㎡        100万~140万円

50坪   198㎡        120万~180万円

60坪   238㎡        150万~200万円

 

屋根の大きさ・形状、坪数によっても変動してきますが、外壁塗装の費用に20万円~30万円前後がプラスになると考えておいて良いでしょう。

 

2.外壁塗装費用内訳の相場解説!

 

全体で見た費用相場を把握しただけでは、正直まだまだ安心できません。

悪質な業者には、材料に悪いものを使い、技術力のないスタッフだけで実施し、工事代や人件費を多く取っている業者もあります

ここでは、大体全体の何%が何に使われているのかを見ていきましょう。

主に、外壁塗装費用の内訳は、「材料・塗料代」「工事代(人件費)」「足場代」「その他工事費・運営費」の4つに分けられます。

費用の割合としては

材料・塗料代      15%~20

足場代               15%~20

人件費(工事代含む)      20%~30

運営費・諸経費         20%~30

となっておりますが、この%よりも大きくずれている場合でも、すべてが悪質な業者というわけではなく特別な材料や、特別なアフターフォローがあったりもします。

他には無い、あなたが魅力に感じるサービスがあるのであれば、この%にこだわらずその業者を利用するのも良いでしょう。

その他、ずれる理由を内訳の費用にそって紹介していきます。

 

①材料・塗料代

 

含まれる内容は塗料、ビニール養生、飛散防止ネット、下地調整材、ローラー刷毛等道具類、シーリング充填材など、塗装をするために使用するものすべての費用がこちらに含まれます。

基本的に塗料以外は細かい金額なので、塗料以外で金額が変動することはまずありえません。

この費用で割合が変わる要因は塗料代です。

塗料には沢山の種類があり、選ぶ塗料によって価格が大きく変わってきます。

 

【塗料代】

塗料        耐久年数    相場(1缶あたり)

アクリル      約3年~5年   5,000円~15,000

ウレタン      約5年~7年   5,000円~20,000

シリコン      約7年~10年   15,000円~40,000

フッ素       約15年~    40,000円~100,000

(変性)無機    約15年~    50,000円~120,000

 

各塗料製品によって価格は異なります。

 

このように使う塗料によって費用は大きく変わってきますので、高い塗料を使うと上記の割合よりも材料・塗料代が大きくなってしまう事もあります。

ウレタンなのにシリコンと同等の値段で見積に記載されていないかなどをしっかりとチェックしましょう。

金額の差はそのまま性能の差に表れることが多いので、費用を抑えたいからと言って安い塗料で済ませてしまうと、結果的に外壁塗装のサイクルが早まり大きい費用を支払っていたことになりかねないので、そちらも注意が必要です。

 

②足場代

 

足場代は、高い場所の塗装に必ず必要であり、職人が安全に作業する為に必ず必要な物で、足場の材料を運ぶ運搬費と、足場を組む施工費を合わせたものになります。

この組み立て作業には国家資格が必要になります。

足場費用には業者によって、塗料が飛び散らないようにするためのメッシュシート(養生)の費用が加わっていることが多いので、「材料・塗料代」に含まれているのか、それとも足場の費用に含まれているのかで%の費用割合が変わってきますので、しっかりと確認しましょう。

足場の費用相場は700800/㎡、メッシュシート(養生)の費用相場は100180/㎡が相場です。

 

【足場代】

坪数    塗装面積        足場費用相場     メッシュシート相場

20坪   79㎡        5.5万~6.3万円       0.8万~1.4万円

30坪   119㎡      8.3万~9.5万円       1.2万~2.1万円

40坪   158㎡         11.0万~12.6万円     1.6万~2.8万円

50坪   198㎡         13.8万~15.8万円     2.0万~3.5万円

60坪   238㎡         16.6万~19.0万円     2.4万~4.3万円

 

延べ坪数が30坪の場合、足場代が69,300円〜79,200円、メッシュシート代9,900円〜17,820円だと覚えておきましょう。

 

この足場代は、最近業者が料金を安く見せる為に無料などと表示しているところもございますが、今回ご紹介したように、組み立てに国家資格が必要な足場代を無料にするのは不可能なので、先にご説明した塗料代にその分上乗せをしたり、この後ご説明する人件費や運営費が高額になっていたりするので注意が必要です。

 

人件費(工事代含む)

 

人件費に関しては値段の上下が激しく、高いからと言って悪質とは限らない所にも注意が必要です。他の業種でも同じですが、ベテランの職人さんと経験の浅い職人さんでは、費用が異なってきます。

しかし、上下すると言っても下記金額の範囲内が妥当な相場になりますのでこちらを参考にして頂ければと思います。

 

工事項目       相場価格

施工費         1,000円~2,000 /

飛散防止ネット    100200円/㎡

高圧洗浄        100300円/㎡

養生           250400円/㎡

シーリング打ち替え  9001,500円/m

シーリング打ち増し  5001,000円/m

下地補修        1,7002,500円/㎡

現場管理費       30,000円~50,000

廃材処理費等     10,000円~30,000

 

この金額よりも高いとなると、いくらベテランの職人さんとは言え適正価格とは言いづらいいと感じます。

 

運営費・諸経費

この項目は、塗装工事でかかるその他雑費関連で「運搬費」や「交通費」「駐車代」など様々な物が含まれます。

その他に大切な物で、補償などのアフターフォローもここに含まれております。

業者によっては、材料費や人件費に含まれている場合もありますので、この金額は少なくても利益を全然取っていないわけではないので、他もしっかり確認しましょう。

運営費・諸経費は安ければ安いほうが良いと感じますが、極端に安い場合は保証が全くなかったり、アフターフォローがなかったりする業者もございますので注意が必要で

す。

大手のハウスメーカーや、大手のリフォーム業者はこの項目が高額になっていることが多いのでそちらも注意が必要です。

何にいくら費用がかかっているのか、詳細の項目をしっかりと確認しましょう。

 

3.安心して依頼できる外装塗装業者の特徴

 

良い外装塗装をするためには、良い外装塗装業者を選ぶことが最重要です。

良い業者とは、適正価格で安心して依頼出来る業者の事を指します。

この章では、適正価格で安心して依頼出来る業者の特徴をご紹介していきます。

 

①点検に時間をかけてくれる

 

大体の目安を伝えてくるのは問題ないですが、点検をする前から、依頼者の口頭説明だけで見積もりを出してきたり、さっと建物の外周を回っただけで、細かい状況を確認せずに見積もりを出す業者があります。

しっかりと点検をした上での見積もりではない場合、工事がはじまって足場を組んでから補修工事が必要な劣化を発見し、追加費用が発生してしまうこともあります。

後からどんどん金額が上がり、損をした気分にはなりたくないものなので、点検に時間をかけてくれる業者の方が良いでしょう。

 

②塗料メーカー保証がある

 

塗料メーカーの保証と聞いても、昔は無くあまり聞きなじみがないかもしれません。

この保証は、最近できたもので塗料メーカーが作業品質を信頼している塗装業者にだけ保証書を発行しています。

すなわち、塗料メーカー保証がある業者は作業品質を塗料メーカーも認めているという事になります。

これを踏まえると、塗料メーカー保証があるだけで安心感が増してきます。

 

③地元で多くの施工実績がある

 

外装塗装の評判は口コミで広がることが多くあり、地元での実績が多いということは口コミも良く、評判が良いという事に直結します。

なぜ地元での実績が良いかと言いますと、遠方の実績が豊富な業者の場合、もちろん悪質な業者の可能性は低く、確かな技術力もあるのですが、施工範囲外で受け付けてもらえななかったり、出張費用を請求されて費用が大きくかかってしまったりと、無駄な費用がかかってしまう事があります。

外壁塗装を考えている建物の地域で、実績のある業者を探すことをおすすめ致します。

 

④工事中の写真を提示してくれる

 

点検時の写真を撮って提示してくれるのは当たり前ですが、作業中の写真や塗装後の写真を撮ってくれる業者も安心できる業者の特徴です。

工事中や、塗装後の作業写真も撮って提示してくれる業者であれば、技術に自信のある業者ともいえるので安心して任せられます。

 

4.悪質な外壁塗装業者の特徴

 

安心して依頼できる外装塗装業者の特徴もあれば、逆に悪質な外壁塗装業者の特徴もあります。

上記の章では良い業者の特徴をお伝えしてより良い塗装をするのに対し、この章では悪い業者の特徴をお伝えして悪い塗装を回避して頂くことが目的です。

もちろんここで紹介する内容に当てはまった業者が100%悪徳業者かというと、そうではありません。

しかし悪徳業者の多くがこのような方法で営業し、消費者センターに多くの相談が入っているというのは事実です。

 

①大幅な値引きを提案してくる

 

外壁塗装の工事には何十万円単位の大金がかかってくるものなので、業者によって値引きをしてくれるということはよくあります。

その多くは端数分だけを値引きするといったもので、10万円単位の値引きなどはまずありえません。

しかし、悪徳塗装業者の場合は平気で30万円・50万円と大きな額を値引きすると提案してきます。

このような大きな値引き額を提案された場合、割引額の大きさに惑わされずに悪徳業者かもしれないと疑いましょう。

冒頭でも説明させて頂いた通り、外壁塗装にかかる費用は、様々な要因によりますが30坪で60~100万円ほどです。

この中からいきなり50万円値引きなんてありえない話なのは明白です。

なぜこの大きな値引きが出来るのかと言いますと、安い塗料を使用したり、粗悪な工事で経費削減をしたり、最初の見積もり額がもともと大きな金額だったりと依頼者側に何のメリットもない事が多いです。

相場より安い方が良いと感じてしまうと思いますが、値段が高すぎる場合と安すぎる場合、どちらであっても悪質業者の可能性があるため、注意が必要です。

 

②定額案内をしてくる

 

沢山の違いによって、外壁塗装の費用は変動することをお伝えしましたが、どうやっても外壁塗装では難しい定額で案内している業者があります。

「外壁塗装○○万円だけ!!」や「シリコンプラン○○万円!!」のように打ち出している業者には注意が必要なので、内容をしっかりと確認しましょう。

 

③自社開発のオリジナル塗料を勧めてくる

自社開発の塗料だから費用が安いと勧めてくる業者があります。

果たして、費用が安い塗料は長持ちで通常の塗料に比べて良いものなのでしょうか?

現在の日本では、日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研という3社が外壁塗装の塗料シェアのほとんどを占めています。

この3つのメーカーは日々塗料の研究を重ねより良い塗料を開発しているのに対し、塗装業の傍ら開発された塗料は中々信用するのが難しいです。

塗料に関して知識がなくても、このような勧め方をしてくる業者はまず疑いましょう。

 

④足場を無料にすると言ってくる

 

外壁塗装の内訳でも記載させて頂きましたが、悪徳業者の中には足場を無料にするというありえない提案をしてくることがあります。

外壁塗装工事は高いところでの作業となるので必ず足場が必要となり、職人さんの安全のため、仕上がりの完成度に関わるので必ず必要なものです。

一般的な30坪の住宅で最低でも10万円前後必要にこの額を簡単に値引きする事はかなり難しい事で、足場代をサービスしようとする業者は、ほとんどの場合で最初の見積もり金額を上乗せしています。

そこから本来の足場代を抜いてあたかも値引きしたように見せているので、いくら技術力があっても信頼に値しない業者なのは間違いないでしょう。

 

⑤突然訪問&不安を煽ってくる

 

悪徳業者の多い特徴として、訪問営業をしてくるというものがあります。

しかし、訪問営業をしている業者で優良な業者も多く存在している事もあるので訪問営業をしてきたから全て悪質というわけではありません。

ここで注意しなければいけないのは、執拗に不安を煽ってきた場合です。

外壁塗装は数日や1週間単位で急速に劣化してしまうものではないですし、詳しい外壁の状況はしっかり確認しないと分かりようがありません。

外観を見ただけや話を聞いただけなのに「早く塗装しないと〇〇になってしまいますよ」などと言ってくるような業者は悪徳業者の可能性が跳ね上がるので注意しましょう。

 

⑥工事費用全額前払い

 

外壁塗装の費用は、工事完了後に全額支払うのが一般的です。

工事前に全額費用を支払ってしまうと、いつまでたっても工事をされなかったり、工事ミス部分の補修に追加料金を請求されたり、最悪逃げられてしまったりということが考えられます。

もしあなたが工事を依頼しようと考えている業者が工事費用の前払いを提案してきたら、契約をするのをやめましょう。

工事費用全額前払いなだけで、やめるのに値するほど不安要素が多いのです。

全額に無いにしても、工事費用の一部先払いなどの場合もあるので、先払いということになればまずは疑うようにしましょう。

地域や全国的に信頼されている業者であれば、数々の外壁塗装を請け負っているはずなので、無理に前払いにする必要はないと考えられます。

しかし、一部の塗装などで費用が10万円から30万円程の場合は優良な業者でも先払いを採用している会社もありますので、勘違いしないようにしましょう。

 

⑦金額の目安

 

お客様から悪質だったと報告を受ける業者の費用感として多かったものをお伝えします。

(30坪 2階建ての場合)

 

・最初の見積もりで、外壁塗装のみで150万円を超える

・最初の見積もりで、外壁塗装と屋根塗装合計で200万円を超える

・セラミック塗料の仕様で150万円を超える

・訪問販売で目安料金が150万円を超える

・オリジナル塗料の利用で150万円を超える

・最初の見積もりで、外壁塗装と屋根塗装の合計で60万円以下

・10万円以上の値引きをされる

 

30坪ほどのお家であれば、お家の状態にもよりますが150万円は超えないことが多いので、この金額を目安にしてほしいと思っています。

逆に外壁塗装と屋根塗装の合計で60万円以下になる事はまずありえないので、こちらも長持ちしない塗料や、悪い技術で工事を行われる可能性が高いので注意が必要です。

この、悪徳業者が出す費用を覚えておいていただくことで、未然に被害を防ぐことができるので、30坪の方はこちらの金額、40坪や50坪の方は一番最初にお伝えした目安費用との差額で判断し、騙されないように注意しましょう。

 

5.費用の目安を塗り面積の「算出計算式」で出せるのか

 

業者の中で、あまり点検をせずに塗り面積を算出計算式で出していたり、お客様の中でもあらかじめこの算出計算式で出している方もいらっしゃいます。

以下がその計算式です。

 

【延坪 ✕ 3.3 ✕ 1.2 = 塗り面積】

 

※延坪とは、坪数に対し建物の階数をかけた数字を入れます。

30坪二階建ての場合は、60を入れます。

※塗り面積とは、外壁から窓等の塗装しない面積を除いた面積の事です。

 

正直この計算式で、近い数字まで塗り面積を出す事は出来ると思います。

しかしそれはあくまでこの後の章でご紹介させて頂く項目に当てはまらない場合です。

我々が実際に現場を見て測定する「塗り面積」は、建坪や延べ床面積などは、あまり関係がなく、状況や劣化具合で費用は大きく変わってきますので、この計算式で出した費用は冒頭で説明させて頂いた、費用の相場でお伝えした金額となんら正確性は変わりません。

あくまで目安として考えましょう。

 

6.相場よりも費用が高くなってしまう原因

 

費用の目安を塗り面積の「算出計算式」で出せるのかでも少しふれましたが、外壁塗装の平均の費用や、算出計算式よりも費用が高くなってしまう事があります。

地域やお客様の住まいの立地、条件などによっては金額が変わってくる事もありますので、今回ご紹介した相場よりも、費用が高額となってしまうケースをこの項目ではご紹介致します。

 

①狭小地、傾斜地、旗竿地などの立地が特殊な場合

 

狭小地の住宅では隣地境界ギリギリに建物が立っている事が多く、隣の建物との距離が近い為、足場の設置や塗装作業の時間がかかってしまう場合があります。

また傾斜地などの高低差がある立地では、通常よりも多くの足場を設置したり、昇降機を設置したりなどで費用がかさんでしまうことがあります。

旗竿地では、作業車が建物近くまで寄せられないため、搬出入費が通常よりもかかってしまうので、別途請求されることもあります。

その他にも、一般的な戸建てに比べて特殊な場合は費用が増加傾向にありますので、頭に入れておきましょう。

 

※【狭小地】

かなり狭い土地の事です。厳密な定義はありませんが、15~20坪程度の広さが多く、なかには15坪を下回る土地もあります。 東京や大阪などの都市部の住宅密集地に多く存在します。

※【傾斜地】

一般的には傾斜の角度が30度以上になっている土地の事です。

※【旗竿地】

道路に接している出入り口部分が細長くなっていて、その奥にまとまった敷地がある土地のことを指します。竿につけた旗のような形状をしていることから、旗竿地と呼ばれています。

道路に接している部分が細い為、大きい車が入りづらいというデメリットがあります。

また、旗竿敷地や敷地延長、路地状敷地などと呼ばれることもあります。

 

②建物の状態が悪く、劣化が進んでいる場合

 

コケや藻の大量発生や大きな亀裂、雨漏りなどがある場合は、使用する塗料や塗りの回数などが異なるため、状態によっては見積金額が高くなることがあります。

塗装だけでなく、大規模な修繕が必要になる可能性もあります。

特に雨漏りは、室内からみると多少の雨漏りでも屋根や壁面は思った以上に劣化してしまっている事も多く、想定以上に金額がかさむ場合があります。

他にも、周囲が家で囲まれていて日当たりが悪い場合はコケやカビが生えやすく、逆に道路に面して一日中日当たりのいい場合は砂埃や直射日光の影響を受けて、外壁が剥がれ落ちたり激しく劣化したりもするので、相場と離れる場合の原因になりやすい要因です。

 

修繕も絡んできて費用が高くなってしまいますが、結果的にお住まいの寿命を延ばすことにつながるので、費用を抑えようとするのではなく、スタッフの説明をしっかりと理解した上で、できる限り実施をした方が良いです。

 

③塗装に念入りな対応が必要な場合

 

建物が海沿いや工場の近くなどで外壁へのダメージが懸念される場合は、通常よりも劣化が進みづらい高額な塗料が必要になり、より慎重な塗装選びが必要になります。

海沿いの家は塩分を含んだ風によって塩害が発生していたり、海の照り返しによる紫外線での劣化、工場や幹線道路沿いでは粉塵等により外壁の汚染などがありますので、この場合も塗料の費用が上がりがちです。。

それ以外にも、東北や北海道などの寒冷地では、寒冷地向けの塗料を選定するなど地域に応じての対応が必要になります。

このような特殊要因が加わる地域では、良い塗料を使わなければ、頻繁に塗装を行わなければならなくなってしまうので、費用の増加傾向にあります。

 

④総二階の家の場合

 

建物の形状やデザインによっては、坪数が同じも外壁や軒天が広くなることがあり、その場合は塗装費用も高くなります。

具体的には、1階と2階が同じような作りをしている、「総二階」の場合に高くなると認識しておいてよいでしょう。

反対に、2階が1階より小さくなっていたり、斜めにカットされているようなデザインだと、坪数が広くても相場よりも安くなるので、この辺りは業者の方と相談しましょう。

 

⑤ハウスメーカーに依頼した場合

 

戸建て住宅を保有している方が外壁塗装の依頼をしようと考えた時に、まず相談するのは建設したハウスメーカーが多いのではないでしょうか。

実際に依頼すると、ハウスメーカーは外壁塗装の依頼を引き受けてくれますが、基本的にハウスメーカーは自社で外壁塗装は行っていません。

ハウスメーカーは多くの外壁塗装業者と共同で仕事を行っており、そのような業者に案件の下請けとして外注に出しています。この際、中間マージンというものが発生します。

窓口となったハウスメーカーは、実際に塗装工事は行わないのですが、お客様とのやり取りの費用や、紹介料という形で中間マージンをとるため費用が相場より上がってしまう傾向にあります。

下請け会社が、予算やスケジュールの関係で外壁塗装が出来ない場合は、孫請け会社と呼ばれるさらに下の業者に塗装工事を回したりもします。

そうなるとさらにマージンが発生してしまう事もありますので注意が必要です。

ハウスメーカーの方はとても対応が良く、悪い気持ちにはなりませんが、費用を抑えるのであれば、あまりお勧めは致しません。

 

7.まとめ

 

外壁塗装の費用相場や内訳、塗装業者の見抜き方、外壁塗装費用が高くなってしまう理由をご説明させて頂きました。

外壁塗装工事は、面倒だからと言って後回しにして、放置なんてことになると外壁の劣化がどんどん進み、最悪の場合外壁が大きくひび割れ建物が崩壊するなど大きなリスクを負うことになります。

そこに付け込まれてあまり調べる時間が無く、悪質な業者に騙されてしまったらもう最悪です。

あらかじめ、上記でご説明させていただいた使う材料・塗料、人件費、足場代など一つ一つを細かく知ることによって、全体の費用相場が把握できるようになります。

そうすることで心ない業者に騙されることなく、満足のいく塗装工事ができます。

また、業者とのトラブルに合う可能性も少ないので、安心して業者に依頼出来ます。

ご自宅の外観の印象を左右する大切な工事だからこそ、じっくりと時間をかけて複数の業者を比較し、さまざまな観点で多角的にチェックして最終的に依頼する業者を決めることが大事です。

外壁塗装は大切な家を長持ちさせる上で欠かせないメンテナンスです。

工事が終わった後に「別の業者に頼めばよかった」「他の業者の方が安くなるなんて知らなかった」なんて後悔が残らないよう、費用も仕上がりも満足できる理想の外壁リフォームを実現していきましょう。