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外壁塗装の価格はどれくらい?

2023/01/08

早速ですが、外壁塗装の平均価格をお伝えしますと、一般的な30坪の戸建て住宅の場合、外壁塗装の価格は約80万円前後と言われております。

しかし、これはあくまで平均の価格となり、家の大きさや塗料の種類などが変わると、もちろん価格は変わってきます。

残念ながら近年では、原材料高騰の影響で塗料メーカー各社が、塗料の価格を10%前後値上げしていることにより、過去に実施した料金よりも高くなってしまう事も念頭に入れておかなくてはなりません。

 

外壁塗装の価格は、安ければ安い方が良い!助かる!と考えてしまいがちですが、値段が高すぎる場合と安すぎる場合、どちらであっても悪質業者の可能性があるため、注意が必要です。

 

外壁塗装の工事前に価格の内訳を把握するという事は、失敗を防ぎ、業者に騙されないすべを身に付けるという事になります。

今回の記事では屋根塗装も合わせた、坪数の価格と内訳、高くなってしまう原因、費用の支払いタイミングなど、様々な内容をお伝えして行きます。

 

1.外壁塗装の価格は?

 

まずは、坪数ごとの価格相場を見ていきましょう。

 

【外壁塗装】

坪数(延坪)      塗装面積        価格相場

10坪      40㎡        約20~40万円

20坪      79㎡        約40~70万円

30坪      119㎡       約60~100万円

40坪      158㎡       約80~130万円

50坪      198㎡       約100~160万円

60坪      238㎡       約120~200万円

70坪      277㎡       約140~230万円

100坪     396㎡       約200~320万円

 

上記の価格相場は、2階戸建て住宅の外壁塗装相場費用になります。

戸建ての住宅で一般的な坪数平均は30坪と言われておりますので、冒頭で説明した通り、費用相場は約80万前後とみておいた方がいいでしょう。

 

上記では外壁塗装単体の価格相場を記載しましたが、基本的に外壁塗装を依頼する際には屋根塗装も同時に依頼する事が多いです。

なぜならば、同時に実施してしまった方が、足場の設置代や材料の運搬代(業者の交通費等)が1度で済み、その分の費用が節約できるからです。

別の項目で詳細をお伝えしますが、足場の設置代だけでも、30坪の場合12万円程平均でかかってくるので、同時にやってしまった方が良いと思うのも当然です。

屋根塗装も合わせた価格相場も記載致します。

 

【外壁塗装+屋根塗装】

 

坪数    塗装面積        価格相場

20坪   79㎡        70万~110万円

30坪   119㎡      80万~120万円

40坪   158㎡        100万~140万円

50坪   198㎡        120万~180万円

60坪   238㎡        150万~200万円

 

外壁塗装と屋根塗装を合わせた費用相場は、80〜140万円前後となっております。だいたい30坪前後の建物が多いからでしょう。

屋根の大きさ・形状、坪数によっても変動してきますが、外壁塗装の価格に20万円~30万円前後がプラスになると考えておいて良いでしょう。

2.価格が変動する理由は?

 

ここでは、なぜ価格が変動するのかの理由を知るため、どのようなパターンが安くなるのか、高くなるのかを項目ごとに見ていきます。

 

①塗料の種類

 

塗料        耐久年数    相場(1缶あたり)

アクリル      約3年~5年   5,000円~15,000円

ウレタン      約5年~7年   5,000円~20,000円

シリコン      約7年~10年   15,000円~40,000円

フッ素       約15年~    40,000円~100,000円

(変性)無機    約15年~    50,000円~120,000円

 

各塗料製品によって価格は異なります。

 

外壁塗装に使わられる塗料には、混ぜられている成分の違いで料金が変わってきます。

外壁塗装の際に主に用いられる塗料は「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」の5種類となり、上記に記載した通り安いものは耐久年数が低く、高いものは耐久年数が上がっていきます。

 

「シリコン塗料」が一番使われることが多いですが、どのくらいで塗装を考えているのか、どのような色味がいいのかなど色々な判断材料があるので、好みと予算で決められることをお勧め致します。

 

②外壁や屋根の種類

 

外壁や屋根の種類によって、費用が変わってきます。

外壁の種類が、サイディングやALC外壁の場合は、目地(継ぎ目や窓サッシ周り等の部分)のメンテナンスが必要なので費用がかかってきますが、モルタル外壁の場合は目地がないので、目地のメンテナンス費用がかからないなどの違いがあります。

 

屋根も同様に、スレート屋根の場合は棟板金の釘打ちと呼ばれるものや、タスペーサーの挿入が必要なので費用がかかるが、瓦屋根は基本的に費用がかからないなど、ここでも費用感に差が出てきます。

 

③建物の階数や屋根の勾配

 

建物の階数や屋根の勾配で変わるのは、足場費用です。

2階建ての家よりも3階建ての家の場合は、足場代が200~300円/㎡程度高くなる場合があります。

高さがある分、しっかりと支える組み立てが必要にもなり、資材の量も増え、手間もかかってきますので価格が変動してしまいます。

 

3階建ての家と理由は一緒ですが、屋根の勾配(傾斜)が急だと、屋根足場が必要になります。こちらは大体足場代が別途900~1,100円/㎡程度上乗せされることが多いです。

 

④付帯物の個数

 

付帯物の個数によって費用も変動します。

付帯物とは、「雨樋」「破風板」「雨戸・戸袋」「シャッターボックス」「水切り」「換気フード」などの事を指します。

これにより、細かい塗装の箇所が増えるのでどれだけあるかによって価格は変動してきます。

 

⑤使用する塗料の種類

 

外壁の色が2種類や3種類に別れていて、沢山の色を使う場合はその分追加費用がかかる場合があります。

2種類程度であれば、料金が変わらない業者が多いですが、中には2種類からでも追加費用が発生する業者もあるので事前に確認を忘れないようにしましょう。

 

⑥外壁や屋根の劣化状態

 

塗装する際、あまりにも外壁や屋根が劣化している場合には、別途追加費用がかかります。塗装の前に修繕に大きく時間がかかってしまうからです。

おおまかですが、費用を記載致します。

 

修繕内容            価格

スレート屋根差し替え     10,000円~20,000円/

棟板金交換           10,000円~30,000円/m

外壁モルタル補修       30,000円~70,000円/㎡

外壁張り替え          10,000円~50,000円/枚

 

外壁塗装は、劣化が大きくなる前に実施しないと家自体の耐久年数がぐっと下がってしまうにもかかわらず、修繕費用も大きくかかってしまいます。

定期的に外壁塗装を行う必要があります。

 

⑦業者による違い

 

外壁塗装工事は、業者によって費用がかなり変動します。

外壁塗装を依頼する際、大体は以下のどれかに当てはまると思います。

・ハウスメーカーや工務店

・塗装専門業者

・農協・ホームセンター

 

結論をお伝えすると、一番適正価格で確かな技術を提供しているのは「塗装専門業者」です。

ハウスメーカーや工務店は、建てる事に関しては、実績が豊富ですが、メンテナンスに関しては専門的にやっているわけではないので、下請けの会社にお願いする形になります。

そうすると、中間マージンで負担する費用が増えてきてしまいます。

 

逆に農協やホームセンターや電気屋さんなどは、費用が安く塗装工事を受け付けている事があります。しかし、実績数が少なくどんな職人が来るのかはランダムで、良い場合もあれば悪い場合もありますので、劣化が早くて結局短いスパンで塗装が必要になったり、塗りムラがあったりなど、あまりお勧めできません。

 

適正価格で高品質な外壁塗装をお願いしたいのであれば、実績豊富な塗装専門業者に依頼するのが良いでしょう。

 

3.外壁塗装費用を安くするには?

 

外壁塗装は短いスパンで何度もするようなものではないので、見積書を見ても「そもそも適正な価格であるかどうかも分からない」なんていうということもあるでしょう。

 

費用を安く抑えたいとは思っていても、何の知識もなくとりあえず節約しようとすると施工品質が低くなり、かえって損をしてしまう事もあります。

ここでポイントなのが、ただ安ければ良いから選ぶというわけではなく、正しい知識を持った上で適正価格であるか判断し、費用を抑えることが大切です。

この章では、失敗しないように必要な工事を把握し、できるだけ安くするためのポイントを6つご紹介します。

うまくいけば数万円安くすることも可能になりますので、是非確認しましょう。

 

助成金や補助金制度を利用する

 

地域の自治体が外壁塗装を負担に対し、助成金を支給する制度を実施しているというのをご存知でしょうか?

条件を満たした上で、補助金や助成金を受け取ることができれば施工費用を抑えることができます。

補助金額は各地方自治体によって異なりますが、外壁塗装リフォーム金額の平均約10万円~20万円で設定されている自治体がほとんどです。

この補助金は、国や市区町村が工事金額の一部を助成金という形で支払います。

代表的な助成金の種類をいくつかご紹介します。

 

①住宅リフォーム資金助成

目的:地域事業者の振興   

条件:各地方自治体に所在する業者に工事を依頼し、復興を目的としている

 

②省エネ住宅改修補助金

目的:環境保護住宅の推進

条件:遮熱・断熱塗料を使って塗装を行うことで、環境保護を目的としている

 

そもそも助成金や補助金の制度があるかどうかは各地方自治体によって異なり、名称や内容も様々です。

こういった助成金や補助金は、工事が始まる前に申請しなければならないケースが多いため、

外壁塗装を検討している時点でお住まいの自治体の情報を確認しておくことが塗装工事費用を抑えるポイントになりますので、ご依頼の前に必ず確認をしましょう。

業者によっては教えてくれるところもありますが、もちろん知らない業者もありますのでしっかりと自分で把握することが得をしっかりと取りましょう。

 

外壁と屋根塗装まとめて依頼する

 

上記の項目でも少しご説明させていただきましたが、屋根塗装、外壁塗装どちらも工事をする際は足場を設置します。

外壁と屋根塗装を別々に依頼するとなると、その都度足場代がかかってしまいます。

屋根も外壁も劣化によっていつかは塗装メンテナンスをする時が来るでしょう。

ですので、外壁塗装をするついでに屋根塗装も行ってしまえば、足場を組む費用が1回分で済むのでお得です。

もちろん、外壁塗装と屋根塗装をまとめるので一度にかかる金額は増えますが、いずれ必要になる工事ならば一緒に依頼してみましょう。

 

人気のない夏場や冬場の閑散期に依頼する

 

比較的気候が安定しているため、塗装が行いやすい春と秋は業者にとって繁忙期となります。

外壁塗装の費用を抑えるためには、逆に閑散期の夏や冬に依頼をするのがおすすめです。

閑散期ですと、お客様が少なく空いている時間が多いので、交渉次第ではさらに安くしてもらえる可能性があります。

しかし、費用を抑えられたとしても肝心の施工がしっかりしていないと意味がありません。

一般的に夏場や冬場は気候が安定しないため、外壁塗装に不向きと言われることが多いですが、実はそうではありません。

季節の特徴に合わせて施工する技術と経験のある優良な業者であれば、実際のところは夏や冬が外壁塗装に不向きな季節というわけではないからです。

ですので、費用を抑えつつ人気の業者に修理依頼をしやすいこともあるので、時期に拘りがない方は閑散期に依頼することをおすすめします。

 

火災保険を利用する

 

火災保険は万が一の火事関連の事故が起きた時のための保険のイメージが強いかと思いますが、実は自然災害にも利用することが出来ます。

経年劣化による外壁塗装は対象外ですが、落雷や強風、ひょう、雪災などの自然災害による損傷が原因で外壁塗装が必要になった場合、認定されれば住宅向けの火災保険の補償が受けられます。

それ以外にも、風災・水災・雪災などによる被害、 飛来物での破損なども対象になる場合があるので、自然災害がどこまで補償範囲に含まれているのかも含め、自分が加入している火災保険の契約内容を確認してみましょう。

場合によっては保険を利用して無料で外壁修理が出来るかもしれませんので必ず自分が加入している保険を確認しましょう。

 

定期的にメンテナンスする

 

外壁塗装をなるべく安く抑えるには、定期的にメンテナンスを行うことも重要です。

一般的に外壁塗装工事を行う目安期間は10年に一度といわれていますが、外壁に触れて手に白い粉が付いたり、壁にヒビ割れが入った場合は10年経っていなくても劣化のサインです。

また、築年数が経つにつれて外壁にカビやコケ、藻が生えてきたり、日常の汚れが蓄積されるため、外壁はどんどん劣化していきます。

その場合何年も放置したままでいると、高圧洗浄では取り除けなくなり、高価格の特殊な薬品を使ったバイオ洗浄が必要になるので、余計に費用がかかってしまいます。

日常の汚れをいかに蓄積させないよう気にかけてメンテナンスするかで、外壁劣化の進行を防ぐことが出来ます。劣化の進行を防ぐことが出来ればその分費用も抑えられるので、少々面倒に感じることもありますが、自分で出来るメンテナンスもありますので、日頃から気づいた時にできる範囲でも洗浄しましょう。

 

外壁塗装費は現金払いがおすすめ

 

外壁塗装業者の多くが対応している支払い方法は、基本的に現金での支払いです。

銀行振込により現金を支払うという流れが一般的です。

(支払い方法の詳細は別の章でご紹介致します。)

しかし近年では、クレジットカード払いに対応している外壁塗装会社が増えています。

クレジットカード払いにした場合ポイントが付くので利用者からすると、お得に感じますが、外壁塗装業者はクレジットカード会社に支払い総額の2~3%の手数料を支払うことになり、

外壁塗装の値引き交渉がしにくくなります。

一方現金払いなら、クレジットカード会社に払う手数料がないためその分の値引き交渉が可能になることがあります。

 

4.外壁塗装業者を選ぶ際に気を付けるべき3つのポイント

 

外壁塗装を検討している方の多くは、どの塗装業者に依頼すれば良いか悩む事になるかと思います。

外壁塗装業者は数多く存在しており、普通のお客様から見るとスタッフの施工技術の実力の差が分かりにくく、どこが良質な業者なのかは判断しづらいところです。

また、やっかいなことに外壁塗装業界は参入基準が低い分、悪質な業者がたくさん存在しているのも残念ながら事実です。

家族の大切な思い出が詰まった住宅の外壁塗装によるリフォームを、ずさんな手抜き工事や相場よりも遥かに高い、高額請求といった業者とのトラブルは避けたいものです。

 

そこでこの項目では、外壁塗装業者を選ぶ際に気を付けるポイントを3つご紹介します。

外壁塗装業者をしっかり選ぶことは外壁塗装のリフォーム成功に繋がるだけでなく、損失を被ったり詐欺にあうことを避ける目的がありますのでしっかり把握しておきましょう。

 

見積もり内容・金額が適正か確認する

 

契約を交わす前に、見積もり書に記載されている価格が適正かどうかチェックしましょう。

相場よりも高すぎる業者に依頼するのは損ですし、価格が低すぎる場合も業者が工事費を削っているリスクがあるので危険です。

外壁塗装工事の見積価格は業者によって数十万円の差があったり、見積もりの書き方自体もバラバラな場合もあり、適当に選んで依頼をすると気付かないまま他の業者よりも高い料金を支払って損してしまいます。

ですので、複数社(最低でも3、4社)で見積もりを依頼して比較した上で相場を知ることは非常に重要です。

大きな金額の割引に騙されずに、即決をしないように注意しましょう。

 

保証やアフターフォローがしっかりしているか確認する

 

塗装業者が入るべき保険にきちんと加入しているか、アフターフォローはしっかりしているかは必ず確認すべきポイントです。

万が一、従業員が作業中に事故や、工事に不備や欠陥があったり、家や人に被害があった場合、きちんと保険に加入している業者なら保険会社から費用の負担があります。

また、何事もなく無事に完成したはずが1年も経たないのに塗装が剥げてペラペラとめくれてきた。などの後々になって起こる不具合もあります。

その際に、業者へ連絡したものの、いろいろな言い訳をされて結局対応してもらえず逃げられるというようなトラブルの声も多く上がっています。

小さなヒビや多少の汚れはしょうがないですが、あまりにも気になる大きな不備がある時はすぐに直しに駆けつけてくれる業者を選びましょう。

保証とアフターフォローがしっかりした塗装業者を選ぶことによって、こういったトラブルを防ぐことが出来ます。

外壁塗装は安い金額では無いので、やってもらったら終わりではないしっかりとした業者を選びましょう。

 

資格を持っているか確認する

 

外壁塗装業は、資格を持っていてもいなくても、どちらでも運営できてしまうのが現状です。

資格を保有している業者の方が安心かつ信頼性が高いため、良質か悪質な業者かを見極める判断材料にもなります。

外壁塗装を行う業者が持つ資格に、塗装技能士や外壁劣化診断士、外壁塗装マイスターというものがあります。

特に国家資格の一つである塗装技能士には1級~3級があり、それぞれ実技試験と学科試験に合格しなければ取得できません。

中でも塗装技能士1級になると、実務経験が7年以上あることが受験資格の条件の一つになっています。長年の実績と経験がなければ取得できないため保有している業者であれば信用力は大幅に増します。その知識や経験から、建物の劣化状況に合った的確な提案、優れた技能で塗装作業が進むので、安心して依頼できるでしょう。

 

しかしその分、塗装技能士1級の塗装になりますと、値段が上がってくるのでちょどいいバランスを意識しましょう。

 

5. 外壁塗装工事の支払い

 

外壁塗装の支払いには、いくつかのタイミングがあります。スーパーで商品を買うような物販ではなく、技術を販売しているものなので少し特殊となっておりますのでそちらのご紹介と注意点をお伝え致します。

合わせて支払い方法もご紹介していきます。

 

①支払いのタイミング

 

支払うタイミングは、大きく分けると4つほど確認しております。

 

(1)工事前に全額支払い

(2)工事前に50%、工事後に50%の支払い

(3)工事の前に20%、工事中に30%、工事後に50%

(4)工事完了後に全額支払い

 

この4つの中で気を付けなければいけない支払い方法が(1)の工事前に全額支払いです。

工事前に全額支払いを要求する業者は、悪質な業者である可能性が非常に高く、お金だけを受け取って実際に工事にはこないといったケースもあるため、契約する場合はかなり注意が必要です。金額が少額の場合(約20万円~30万円)などは、まれに全額払いがあったりもするので一概にすべて詐欺とは言い切れませんが、基本的には契約をお勧め致しません。

そして、外壁塗装の支払いで意外に多いのが、(2)の工事前に50%、工事後に50%の支払いを行うものです。

塗装工事で基本的に多いのは(4)の工事完了後に全額支払いですが、(2)の工事前に50%、工事後に50%の支払い方法では、工事前に頂いた50%で材料を確保してから外壁塗装に入る業者に多く、このような業者は、キャンセルでの損害を最小限に抑えることで相場より少し安いというメリットもあります。

しかし、半分でも先に支払う場合はどうしても悪質な業者である可能性は拭えないので、しっかりと調べてから依頼しましょう。

かなりレアなケースですが、(3)のように工事の前に20%、工事中に30%、工事後に50%

工事前・工事中・工事後の3つに分けて支払うパターンもあります。

このケースは全額でお支払いができない場合や、きちんと途中途中の工事内容を確認してから支払いたいなど、お客様のご要望に合わせて設定することがほとんどです。

 

このようにいくつか支払いのタイミングはありますが、何かが無ければ基本的には(4)の工事完了後に全額支払いが出来る業者が間違いはないでしょう。

 

②支払い方法

 

外壁塗装の支払い方法は、昔から現金が主流でしたが、最近ではクレジットカードやローンに対応している業者も増えてきました。

塗装工事がうまくいっても、支払い時にトラブルが起きてしまうといい気分ではないので、あらかじめどの支払い方法があるかはしっかりと確認しておきましょう。

今回は基本的な支払方法をご紹介していきます。

 

(1)現金払い

こちらは一番メジャーな支払方法で、どの塗装業者も取り扱いしている方法です。

(2)クレジットカード払い

クレジットカードでの支払いに対応している業者も、最近は増えてきました。

カード払いは決済が簡単なことだけでなく、カード会社独自のポイントが付与されて他の買い物に使えたりするので現金よりメリットは大きいです。

しかし、別の章でもご紹介させて頂きましたが現金だからこその値引きもあったりするので、どちらの方がトータルお得かはしっかりと計算しましょう。

支払い可能回数は塗装会社やカード会社に事前に確認しておきましょう。

(3)ローン

外壁塗装は100万円以上の金額がかかる事が多く、カードの分割支払いでも対応するのが難しい方も中にはいらっしゃると思います。そのような場合には、ローン対応の塗装業者も検討の候補に入れた方がいいかもしれません。

ローンでの支払いを検討する場合は、まずは塗装業者と住宅を建てた際に借り入れた住宅ローンの会社に相談してみましょう。

 

6.見積もりを比較する際の注意点

 

上記項目で、なんとなく価格の感覚はつかめたかと思います。

最後に、業者を比較する際には何に注意が必要なのか、詳細をお伝えしていきます。

 

安ければ安いほどいい訳ではない

 

費用が安いということは、必然的に何かが他社より安いということになります。

「人件費(工事代含む)」を他社よりも削って安く出している場合は未熟なスタッフばかり集められていて、きれいで丁寧な塗装が出来ていなかったりしますし、「材料・塗料代」が極端に安い場合は、塗料などの材料をごまかして施工されるケースも考えられます。

もちろん工事工程の効率化を図り大幅なコストダウンを実現した塗装業者や、熟練の技術を持ちながら低価格で工事を受けている塗装業者も無いとは言い切れませんが、熟練の技術を低価格で販売するメリットは無いので、確率的にはかなり低いでしょう。

見積もり金額は、単純に価格だけを比較して判断するのではなく、見積もりをした塗装業者の信頼度と見比べて考えることが、失敗しない外壁塗装へとつながります。

 

塗装業者に直接頼んでも現場管理費が無い訳ではない

 

塗装業者に直接依頼をすれば、現場管理費はかからないと考えがちですが、実際には費用が発生します。

例えば塗装は技術力がものをいうのですべて自社職人だとしても、足場やコーキングの作業は、塗装業者が別の会社やスタッフに依頼するケースがあります。

この場合だと、手配の費用や現場管理の人件費が別途発生します。また会社の規模が大きくなると、工程管理や間接部門の経費も発生することから、自社職人で対応したとしても、現場管理費が発生してしまいます。

現場管理費は、施工会社にとって必要な経費項目なので、あるからと言って悪質と決める理由にはなりませんし、無いからといって他よりも必ず安い訳ではないので言葉に振り回されないようにしましょう。

 

③「中間マージン」はただの言い回し

 

外壁塗装に多いのが、地域に合わせて優良店を複数紹介しているサイトで、検索すると上位に表示されるポータルサイトと言われるものですが、それら紹介サイトの多くが、中間マージンが無くお得ですと記載されています。

しかし、紹介サイトは自社の利益を得るために中間マージンの代わりに、紹介料や広告料を塗装業者側に請求しているのが一般的です。

この紹介料や広告費を捻出するのは、結局のところ塗装で売り上げからの支払いになるので、中身としては中間マージンとなんら変わりが無いので、見積もりを依頼した先が信頼のおける会社なのか、金額は適正なのかで判断してみてください。

 

費用対効果と信頼度で最適な業者を選ぶ

 

塗装業者を選ぶ際には、相場からかけ離れた高い価格を提示されることだけでなく、相場から大きく下回る価格の見積もりを提出してくる業者も、信頼するには難しいです。

実際のところは費用対効果と、会社の信頼度で契約する業者を選ぶことが最重要だと考えていいでしょう。

費用対効果では、補修や塗装後のアフターサービス、塗料に関する説明とどのくらいの期間持つのか、ご自宅の外壁材や立地に合わせた塗料プランかどうかという効果の部分と、金額のバランスが取れているのかどうかという点です。

ただしサービスの項目が多いからと言って、費用が高くてもいいというわけでもありません。

今度のライフプランを考えて、自身に合ったサービス内容かをより吟味しましょう。

また会社の信頼度も選定の際は重要なポイントです。スタッフやコールセンターの応対品質はいいか、業界での実績は高いのか。

社員数や創業年数なども選定の基準にいれてみるのもいいでしょう。

 

7.まとめ

 

外壁塗装の価格を元に、変動する理由や安くする方法などをご紹介させて頂きました。

外壁塗装工事にはまとまったお金がかかるものなので、誰もがすぐに用意できるものではありません。

しかし、必要な時期に塗装すること自体を後回しにして結局放置なんてことになると外壁の劣化がどんどん進み、最悪の場合外壁が大きくひび割れ建物が崩壊するなど大きなリスクを負うことになります。

塗装工事は価格が分かりにくく、不安になる事もあると思います。

しかし、上記でご説明させていただいた選ぶ際のポイントなどを参考にして頂くことで、心ない業者に騙されることなく、満足のいく塗装工事ができます。

ご自宅の外観の印象を左右する大切な工事だからこそ、じっくりと時間をかけて複数の業者を比較し、さまざまな観点で多角的にチェックして最終的に依頼する業者を決めることが大事です。

外壁塗装は大切な家を長持ちさせる上で欠かせないメンテナンスです。

工事が終わった後に「別の業者に頼めばよかった」「他の業者の方が安くなるなんて知らなかった」なんて後悔が残らないよう、費用も仕上がりも満足できる理想の外壁リフォームを実現していきましょう。